東北大学らは、老化防御に関わる遺伝子Nrf2を欠損させたノックアウトマウスと通常マウスをISS「きぼう」で31日間飼育し、全匹を生還させることに世界で初めて成功した。
解析の結果、宇宙環境では通常マウスの臓器でNrf2が強く活性化し、遺伝子発現や代謝物にヒトの老化と共通する変化が見られた。
帰還後には通常マウスで血漿コレステロール値が上昇したが、ノックアウトマウスでは変化がなかった。
白色脂肪細胞は通常マウスで宇宙滞在により肥大化し、老化と同様の現象が確認された一方、ノックアウトマウスは地上から肥大化しており宇宙では変化しなかった。
これらから宇宙の微小重力や放射線が老化を加速し、Nrf2がその抑制に重要であることが示された。
研究者らは、今後ノックアウトマウスを活用した宇宙実験が生命科学や創薬を大きく進展させると期待を述べた。
宇宙での老化加速が判明 東北大、遺伝子欠損マウス調べ
出典:Science Portal



