ホームScience超長寿117歳の秘密を解明 遺伝×生活習慣が示した長生きの方程式

超長寿117歳の秘密を解明 遺伝×生活習慣が示した長生きの方程式

110歳を超える超長寿者に長寿の秘訣を尋ねるのは定番だが、その秘密を科学的に解明できるのかという問いを追ったのが、2024年に117歳で亡くなったマリア・ブラニャス・モレラ氏の遺伝情報を解析した最新研究である。

研究チームは血液や唾液、尿、便を採取し、同地域の女性75人と比較した結果、彼女の長寿は「遺伝」と「生活習慣」がほぼ半々で寄与していると結論づけた。

ブラニャス氏は喫煙も飲酒もせず、田舎で暮らし、1日1時間歩く習慣を持ち、オリーブオイル中心の地中海食を続けていた。特に1日3回食べていたヨーグルトは腸内細菌叢を若い状態に保ち、炎症を抑える可能性が示唆された。

ただし専門家は、ヨーグルト単独の効果ではなく、彼女が微生物にとって「良い宿主」であったことや他の健康要因が大きいと指摘する。遺伝面では、免疫機能や認知機能の維持、脂肪代謝、脳や心臓の加齢関連疾患に関わる複数の有利な遺伝子が確認された。

研究の詳細さは専門家からも高く評価される一方、対象が1人であるため一般化には慎重さが求められる。それでも、健康的な老化に関わる遺伝子やタンパク質を特定できれば、将来的にそれらを標的とした薬剤開発につながる可能性があると研究者らは期待している。

用語解説

【腸内細菌叢】

腸内細菌叢とは、腸の中にすむ数兆個の細菌や真菌、ウイルスなど微生物の“生態系”全体を指す。これらは食べ物の消化、ビタミン合成、免疫の調整、炎症の抑制などに深く関わり、健康状態を左右する重要な存在とされる。腸内細菌叢のバランスが崩れると、肥満、糖尿病、うつ、老化促進など多くの疾患リスクが高まることが分かってきており、近年は「第二の臓器」とも呼ばれている。

世界最高齢を記録した117歳の女性、遺伝子が明かす長寿の秘密とは

出典:CNN

https://www.cnn.co.jp/fringe/35248556.html

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