加齢で起こる記憶低下の正体を、従来の「忘却」ではなく「記憶の汎化(混同)」だと示した研究です。
ショウジョウバエを用いた解析で、老化個体ではエングラム細胞自体は正常に形成・機能する一方、複数の無関係な匂い刺激にも反応が広がり、記憶の特異性が失われることが判明しました。
この汎化は、記憶固定の過程でドーパミン神経の活動が過剰になることで引き起こされ、グルタミン酸神経がその過剰活性を促進していました。
若齢個体でもドーパミン活動を強めると同様の汎化が生じ、逆に老化個体でドーパミンを抑えると記憶の特異性が回復しました。
つまり、加齢による記憶障害は記憶の消失ではなく、記憶の境界が曖昧になる現象が中心であり、ドーパミン・グルタミン酸の調整が治療法開発の鍵となる可能性が示されています。
加齢による記憶低下の原因は「忘却」ではなく「記憶の混同」だった
出典:東京都医学総合研究所
https://www.igakuken.or.jp/topics/2026/0430.html
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