睡眠不良が脳を加速老化させるメカニズム、炎症との関連を解明

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a computer generated image of a human brain

睡眠の質が脳の老化速度に直接影響する可能性が、UKバイオバンクの2万7500人を対象とした大規模研究で示された。

睡眠の質を5つの指標で評価し、約9年後にMRIで脳年齢を推定したところ、睡眠スコアが1点下がるごとに脳年齢が実年齢より約半年進むことが判明し、最も睡眠が悪い群では脳が実年齢より約1歳老けていた。

特に夜型の生活、7〜8時間以外の睡眠時間、いびきが強く関連しており、これらの要素は互いに悪循環を生みやすいという。

さらに、睡眠不良は体内の慢性的な炎症を高め、炎症レベルが高いほど脳年齢が上昇する傾向が確認された。

媒介分析では、炎症が睡眠不良と脳老化の関連の一部を説明しており、脳の老廃物排出システムや心血管機能の悪化など、他の経路も影響している可能性がある。性別では男性に影響が強く、年齢やAPOEε4の有無では差が見られなかった。

脳年齢の加速は将来の認知機能低下リスクにつながるため、症状が出る前の段階から睡眠の質が脳の健康を左右していることが示唆され、生活習慣の改善が重要だと研究者たちは指摘している。

睡眠の質が悪いと、脳の老化が加速する

出典:WIRED

https://wired.jp/article/poor-sleep-accelerates-brain-aging-inflammation-link

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