理化学研究所の研究チームは、加齢した卵子で起こりやすい染色体数異常を、マウス実験で抑えることに成功した。
卵子は減数分裂によって染色体を正しく分配する必要があるが、老化により動原体の働きが弱まり異常が増えることが知られている。
研究チームは、動原体を構成するたんぱく質をコードしたメッセンジャーRNAを人工的に合成し、加齢マウスの卵母細胞に注入した。減数分裂の過程で、この人工動原体が正常な染色体分配を促し、正しい数の染色体を持つ卵子の形成が増えたという。
成果は英科学誌「ネイチャー・セルバイオロジー」電子版に掲載された。研究チームは2024年にもビーズで人工動原体を再現しており、今回はたんぱく質そのものから人工動原体を構築した点が特徴となる。
今回の成果は、卵子老化の仕組み解明や新たな生殖補助技術の開発につながる可能性がある。
老化卵子の染色体異常を抑制 理化学研究所、マウス使う実験で成功
出典:日本経済新聞
