ホームScience老ける人・老けない人の決定的差はここにあった──ハーバード研究が示す新常識

老ける人・老けない人の決定的差はここにあった──ハーバード研究が示す新常識

老化を早める要因として日光、ストレス、喫煙などが知られているが、実は「老化への不安」そのものも身体に影響を及ぼす可能性がある。

726人の中年女性を対象とした研究では、老化や健康悪化への恐れが強いほど、遺伝子の働き方に変化が生じ、細胞レベルでの老化が加速していた。これは暦年齢とは異なる、生物学的年齢の概念を示す一例であり、身体機能の状態が年齢を左右することを示している。

遺伝子は老化速度の最大50%を決めるが、残り半分は生活習慣に依存する。ハーバード大学医学部の遺伝学教授であり、ポール・F・グレン老化生物学研究センター共同ディレクターのデビッド・シンクレア氏の「老化の情報理論」によれば、老化は遺伝子の読み取り精度が低下する「ソフトウェアの破損」に近い現象であり、紫外線、慢性ストレス、睡眠不足、喫煙、運動不足、肥満などがその進行を早める。

さらに、強い光や大音量、孤独、腸内環境の乱れ、ヨーヨーダイエットなど、見落とされがちな要因も老化を促進する。これらは炎症やホルモン変化、生体リズムの乱れを通じて身体に負担をかけるためだ。

一方、老化を遅らせるには、運動、質の高い睡眠、植物中心の食事、良好な人間関係、前向きな姿勢が有効であり、これらを実践する人は生物学的年齢が10年若いこともある。生活習慣の小さな改善でも将来の健康に大きな差が生まれ、始めるのに遅すぎることはないとされる。

用語解説

【生物学的年齢】

生物学的年齢とは、暦年齢(生まれてからの年数)ではなく、身体が実際にどれだけ老化しているかを示す指標。同じ年齢でも若々しい人と老けて見える人がいるのは、この生物学的年齢が異なるためだ。測定にはいくつか方法があり、代表的なのがエピジェネティック時計と呼ばれるDNAメチル化パターンの解析で、細胞レベルの老化度を高精度で推定できる。他にも、血圧、体力、炎症マーカー、コレステロール値などの生理指標を組み合わせて算出する方法もある。これらは生活習慣の影響を強く受けるため、運動、睡眠、食事、ストレス管理などを改善することで、生物学的年齢を実際に若返らせることが可能とされている。

What factors speed up aging?

出典:Harvard Health Publishing

https://www.health.harvard.edu/healthy-aging-and-longevity/what-factors-speed-up-aging

老化を深く学びたい人におすすめの一冊

LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界 [ デビッド・A・シンクレア ]
価格:3,080円(税込、送料無料) (2026/6/15時点) 楽天で購入

Amazonでも取り扱いのあるタイトルは下記より

SuperAgers スーパーエイジャー 老化は治療できるhttps://amzn.to/4eqEvnk

Kindle版も選択可能

RELATED ARTICLES
- Advertisment -
Google search engine

Most Popular

Recent Comments