SBIアラプロモは、5-アミノレブリン酸(5-ALA)を抗老化領域の中核素材と位置づけ、新ブランド「SBI 5-ALA」を軸に事業戦略を発表した。
背景には、超高齢社会の進展と、老化への不安が高まる一方で対策が分からない「老化対策迷子」の存在がある。SBIグループは5-ALAを次世代の健康インフラと捉え、研究から社会実装までを加速させる方針を示した。さらに、キリングループの協和発酵バイオと提携し、高純度で純国産の新5-ALA原料を共同開発。これにより、品質の信頼性を確立し、市場の健全な成長を牽引する体制が整った。また、研究機関やメーカーをつなぐ「5-ALA普及協会」を設立し、現在60億円規模の市場を3年で200億円へ拡大する目標を掲げている。
発表会では、SBIホールディングスの北尾吉孝氏が、5-ALA事業に20年取り組んできた経緯と「進化するエイジレス社会」の実現を語った。5-ALAはミトコンドリアのエネルギー代謝に関わる重要なアミノ酸で、SBIは2008年から研究・商品開発を進め、49カ国以上に供給する基盤を築いてきた。協和発酵バイオとの提携により、原料供給から製品までの垂直統合体制が完成し、社会的活動寿命の延伸に貢献すると述べた。
SBIアラプロモの竹崎泰史氏は、新ブランドの戦略として「抗老化サイエンスの中核化」「高品質原料による市場健全化」「BtoBエコシステム構築」の三本柱を提示。老化は年齢ではなく“状態”で捉える時代に入りつつあり、エピジェネティッククロックを活用した老化評価プロジェクトにも参画する。高純度原料の供給により信頼性を高め、BtoCとBtoBの両面で市場拡大を図るとした。
協和発酵バイオ側からは、発酵技術を活かした高純度5-ALA原料の開発や国内一貫製造体制、安全性評価について説明があり、品質保証体制を強調した。
さらに、SBIアラプロモが実施した意識調査では、生活者の最重要関心は「健康」である一方、3人に1人が年齢を理由に挑戦を諦めた経験があり、半数以上が老化に不安を抱えていることが判明。しかし不安を感じる人の約7割が対策できておらず、最大の理由は「何をすればよいかわからない」だった。SBIアラプロモは、正しい知識と選択肢を社会に提供し、年齢に縛られず活躍できる社会の実現を目指すとしている。
用語解説
【5-ALA】
5-ALA(5-アミノレブリン酸)は、すべての生物の細胞内で自然に作られるアミノ酸の一種で、生命活動の根幹を支える物質。特に、細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアでエネルギー産生に関わる「ヘム」という分子の材料となり、代謝や免疫、疲労回復など多くの生理機能に影響する。年齢とともに体内の5-ALA量は減少するとされ、エネルギー低下や老化との関連が注目されている。近年は、発酵技術によって高純度の5-ALAを安定供給できるようになり、健康食品や化粧品、医療分野での応用が広がっている。抗老化素材としての研究も進み、細胞レベルでの活力維持に役立つ可能性が期待されている。
SBIグループがキリングループ・協和発酵バイオを開発パートナーとし、
5-ALA市場200億円への成長戦略を発表
出典:SBI Holdings



