中年女性を対象にしたNYUの研究は、老化への不安が実際に生物学的老化を早める可能性を示した。
老いへの恐れは単なる心理的負担ではなく、エピジェネティック指標で測定される老化速度に影響していた。
特に「健康が衰えることへの不安」が強い女性ほど、DunedinPACE(第2世代のエピジェネティック指標であるGrimAge2)が高く、細胞レベルの老化が速い傾向が見られた。ただし、この関連は飲酒・喫煙などの健康行動を調整すると弱まり、不安が行動変化を通じて老化に影響している可能性が示唆された。
一方、魅力の低下や妊孕性の衰えへの不安は老化加速とは関連しなかった。研究者らは、健康不安は長期化しやすいが、美や妊孕性への不安は年齢とともに薄れるためだと考察している。
また、老化不安は中年期の多重負担や家族の老いを目の当たりにする経験とも関係している可能性があるという。
研究チームは、老いへの不安が「測定可能で修正可能な心理的要因」であるとしつつ、他の要因の影響も排除できないため慎重な解釈を求めている。
今後は、不安が身体に残す影響の仕組みをさらに解明する必要があると結論づけた。
老いに対する不安が老化を加速させる可能性も
出典:Carenet
