老化細胞を狙い撃ちする薬剤を京大が発見、臓器機能が改善する可能性

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京都大などの研究チームは、薬剤「ナトリン3b」が老化細胞だけを選択的に除去することをマウスで発見し、副作用がほとんどないことを確認した。

高齢マウスや老化細胞が多い肺線維症モデルで調べたところ、細胞内の二つの酵素が結合すると老化が進み、炎症物質を放出して周囲の細胞まで老化させる仕組みが判明した。

そこで酵素の結合を阻害する薬剤を探索した結果、抗がん剤として開発されていたナトリン3bが老化細胞だけを死滅させる作用を示した。

3か月投与したマウスでは、若い細胞への毒性は見られず、筋力や肝臓・腎臓・肺の機能が改善したが、心臓と脳への効果は限定的だった。

研究チームは臓器ごとの効果を踏まえ、治療薬としての実用化を目指すとしている。

長寿生物学の専門家は、老化細胞除去薬は世界的な競争領域であり、安全性と効果が確認されれば人の抗老化薬につながる可能性があると評価している。

老化細胞を体から除去できる薬、京都大学などの研究チームがマウス実験で発見…筋力や内臓の状態が改善

出典:読売新聞

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260110-GYO1T00055

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