科学者たちは、腸内細菌が関わる代謝プロセスを利用する新しい抗老化薬の仕組みを明らかにした。
研究では、Rapalink-1 という次世代の TOR 阻害薬が酵母の成長を抑えつつ寿命を延ばすことが示され、この作用には TORC1 と呼ばれるタンパク質群が関与していた。また、腸内細菌が作るアグマチナーゼという酵素がアグマチンを分解し、TOR の過剰な活性を抑える重要な役割を持つことも判明した。これらの酵素が失われると細胞は早く成長し、早期老化が進むことが過去の研究で確認されている。
アグマチン関連物質の補給が細胞に良い影響を与える例もあるが、効果は体内の代謝経路が正常に働いている場合に限られるという。さらにアグマチンは病気を悪化させる可能性もあるため、サプリの摂取には注意が必要とされる。
それでも今回の成果は、TOR を標的とする薬と食事・腸内細菌の調整を組み合わせた新しい長寿戦略の可能性を示している。研究者たちは、TORC1 の働き方を理解することが老化やがんなどの病態改善につながると述べている。
Whole new class of anti-ageing drug found to work at cell level
出典:INDEPENDENT
https://www.independent.co.uk/news/science/anti-ageing-drug-lifespan-increase-b2842179.html
