加齢で蓄積する老化細胞を、糖尿病治療薬で除去できるかを検証する国内初の臨床研究を、順天堂大学の南野徹教授らが2025年8月から開始。
老化細胞は死なずに残って炎症を引き起こし、病気や機能低下の原因となる。南野教授はマウス実験で、SGLT2阻害薬が老化細胞を減らし、糖尿病や動脈硬化、フレイルを改善し、早老症マウスでは寿命延長効果も示すことを確認しており、成果は昨年ネイチャー・エイジングに掲載された。
今回の臨床研究では、65歳以上の心不全・糖尿病・慢性腎臓病の患者50人を対象に、SGLT2阻害薬を1年間追加投与する群としない群で比較する。
人では老化細胞を直接測定しにくいため、DNAの変化から生物学的年齢を推定し、身体機能や老化の進行、認知機能やフレイルの変化も評価する。
老化細胞はカロリー制限で蓄積を抑えられることが知られ、研究チームは薬でも同様の効果が得られると期待している。
老化細胞除去はこれまで抗がん剤が中心で副作用が課題だったが、糖尿病薬は副作用が少なく、人での効果を慎重に確かめたいとしている。
加齢で蓄積する「老化細胞」、糖尿病の治療薬で除去…順天堂大が来月から国内初の臨床研究
出典:読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20250730-OYT1T50160
