News Longa Vita

世界最高齢級が集まる国ブラジルが長寿研究の常識を揺さぶる

a flag flying in the air

ブラジルのセンテナリアン研究は、遺伝的に多様な集団を対象とすることで長寿の本質に迫ろうとする重要な試みである。

平均寿命は日本やイタリアほど高くないにもかかわらず、ブラジルには多くの百寿者が存在し、研究チームは国内各地から160人以上のセンテナリアンと20人のスーパーセンテナリアンを集めた。中には116歳まで自立した生活を続けた人物や、110歳の女性と100歳を超える姪3人という極めて珍しい長寿家系も含まれ、長寿が家族内で遺伝的に受け継がれる可能性を強く示している。

また、医療アクセスが乏しい地域出身者が多いにもかかわらず高い生存能力を示し、ワクチンが存在しなかった2020年にCOVID-19を生き延びたスーパーセンテナリアンも複数確認された。これは強靭な免疫機能や安定したプロテオスタシスが関与している可能性を示唆する。

従来の長寿研究は均質な人口集団のゲノムに偏っていたため、ブラジルのような遺伝的に混合した多様な集団を研究対象に含めることが、極端な長寿の遺伝的・環境的要因をより正確に理解するうえで不可欠だと指摘されている。

さらに、国際的な研究コンソーシアムは多様な祖先背景を持つ集団の参加を拡大し、ゲノム・免疫学・縦断研究への支援を強化することで、科学的洞察を深め、世界的な健康研究の公平性を高める必要があると論じられている。

用語解説

【プロテオスタシス】

プロテオスタシスとは、細胞内でタンパク質の量・品質・構造を適切に保つ仕組みの総称です。タンパク質は常に合成・折りたたみ・修復・分解のサイクルを繰り返しており、このバランスが崩れると老化や病気の原因になります。プロテオスタシスには、シャペロンによる折りたたみ補助、不要タンパク質の分解、ストレス応答などが含まれ、細胞の健全性と長寿に深く関わっています。

Something About Brazil’s Oldest People May Reveal Missing Clues on Longevity

出典:sciencealert

https://www.sciencealert.com/something-about-brazils-oldest-people-may-reveal-missing-clues-on-longevity

関連記事:長寿は遺伝するのか 家族研究で浮かび上がった「炎症制御」のCGAS遺伝子


超長寿について深く学びたい人におすすめの一冊

The Blue Zones(ブルーゾーン) 2nd Edition(セカンドエディション) 世界の100歳人(センテナリアン)に学ぶ健康と長寿9つのルール (単行本) [ ダン・ビュイトナー ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/7/1時点) 楽天で購入

Amazonでの取り扱いは下記より

The Blue Zones(ブルーゾーン) 2nd Edition(セカンドエディション)https://amzn.to/4gPDpEn

Kindle版も選択可能

モバイルバージョンを終了