タウリンが加齢とともに減少し、健康や寿命に影響している可能性を探るため、コロンビア大学を中心とした国際研究チームが動物実験と大規模調査を行った。
タウリンは魚介類に多く含まれ、体内でも作られるが加齢で減少し、60歳では5歳時の3分の1になることが確認された。
そこで、人間の中年期に相当するマウスにタウリンを毎日補給したところ、寿命がオスで10%、メスで12%延び、体重増加の抑制、エネルギー消費の増加、骨量や筋力の向上、不安行動の減少など健康指標が改善した。
細胞レベルではミトコンドリア機能の改善、ゾンビ細胞の減少、DNA損傷の抑制も見られた。
さらに中年期のアカゲザルでも体重増加の抑制、血糖値や肝機能の改善、骨密度の上昇が確認された。
欧州1万2000人の調査では、血中タウリン濃度が高い人ほど2型糖尿病や高血圧が少なく、肥満度も低い傾向があった。
タウリンは通常摂取量の範囲では毒性が認められておらず、健康維持に重要な物質と考えられるが、老化防止効果を人間で確認するには臨床試験が必要とされる。
今後の更なる研究の進展に期待を持てる研究となった。
タウリンは老化防止に役立つ可能性 米コロンビア大の動物実験で判明
出典:Science Portal
