フィンランド式サウナに関する研究では、定期的なサウナ利用が心臓の健康維持や寿命延長に寄与する可能性が示されている。
フィンランド東部大学は中年男性2300人を20年間追跡し、週1回の利用者の死亡率が49%だったのに対し、週2〜3回では38%、週4〜7回では31%と、利用頻度が高いほど死亡率が低いことを明らかにした。心血管疾患や脳卒中による死亡率も同様に低下していた。
サウナは血圧を下げ、血管に良い影響を与えるとされ、過去の研究でも高血圧や糖尿病など心疾患リスクを抱える人に有益とされている。ただし、不安定狭心症や最近心筋梗塞を起こした人には適さない可能性がある。
フィンランド式サウナは高温乾燥の木造空間で、石に水をかけて蒸気を生む独特の構造を持ち、スチームバスやホットタブとは異なる。
サウナはフィンランド文化に深く根づき、人口550万人に対し約330万台が存在し、家庭から職場まで広く普及しているため、利用頻度の差が社会経済的要因によるものとは考えにくい。
サウナは家族や友人が集う場としてストレス軽減にも寄与し、運動よりも頻繁に利用されている。高温環境により心拍数が中強度運動と同程度まで上がることから、一定の心血管トレーニング効果も示唆されるが、運動の代替にはならず、運動後にサウナに入る習慣が最も健康的とされる。
日本でも昨今、サウナブームと呼ばれるほどに人々への普及が著しい。そんな中でこの研究データはサウナユーザーの背中を押す結果といえそうだ。
用語解説
【フィンランド式サウナ】
フィンランド式サウナとは、木で覆われた高温・低湿度の部屋で身体を温める伝統的な入浴法である。室温は80〜100℃ほどに達し、ストーブの上に置かれた石に水をかけて「ロウリュ」と呼ばれる蒸気を発生させ、体感温度を調整するのが特徴だ。乾いた熱気が中心のため息苦しさが少なく、短時間で深い温まりを得られる。家庭や職場にも広く設置され、家族や友人が集う社交の場としても機能してきた。フィンランド文化に深く根づいた、健康とリラックスのための生活習慣である。
Sauna use linked to longer life, fewer fatal heart problems
出典:Harvard Health Publishing
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