老化とともに体の修復能力が低下するのは、幹細胞が減少して組織維持が難しくなるためで、これは加齢疾患の主要因とされてきた。
中国科学院と首都医科大学の研究者は、合成生物学を用いて老化に強く腫瘍化しない新型幹細胞「SRC」を開発し、非ヒト霊長類で多面的な若返り効果を示した。
高齢マカクに44週間投与しても副作用はなく、安全性が確認された。SRCは脳、骨、卵巣など10の生理システム・61組織で老化指標を改善し、認知機能向上や組織退行の抑制、老化細胞の減少、炎症の抑制、前駆細胞の増加などを引き起こした。遺伝子発現も若い状態へ大きく巻き戻り、海馬や卵巣では40%前後の若返りが見られた。
効果の鍵はSRCが放出するエクソソームで、それは炎症抑制やゲノム安定化を担い、複数のヒト細胞でも若返り作用を示している。
研究は霊長類レベルでの安全性と多系統の若返りを同時に示した初の成果であり、老化を全身的に捉える新しい治療戦略として臨床応用への重要な基盤を築いた。
Restoring youth: Scientists use engineered cells to restore vitality in primates
出典:Eurekalert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/1088662
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