東京工科大学と山梨学院短期大学、明治の研究グループは、カカオ種子に含まれる「脂肪酸トリプタミド」が、老化抑制に関わる酵素サーチュインを特異的に活性化することを発見し、成果はScientific Reportsに掲載された。
サーチュインは寿命延長や肥満・糖尿病予防に関与する重要な酵素で、研究チームは長寿食として知られるカカオに注目して解析を進めた。
その結果、脂肪酸トリプタミドがサーチュインを強力に活性化し、ショウジョウバエの平均寿命を約14%延ばすことが確認された。これは人間に換算すると約12年の寿命延長に相当する。
従来、カカオポリフェノールには血圧低下や血管機能改善など多くの健康効果が報告されていたが、寿命延長に直接関わる成分の特定は初めてだった。
研究チームは、穀物外皮に含まれるアルキルレゾルシノールにも同様の作用があることを以前に確認しており、今回の発見は機能性食品開発に大きな可能性を示すものとなった。
カカオの継続摂取が生活習慣病予防と健康寿命延伸に寄与する科学的根拠が示された点で、社会的・学術的にも意義深い成果とされる。
カカオ中の成分が寿命を延長することをショウジョウバエで確認。特定成分による効果確認は世界初。
出典:大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/article/32936
